あなたは、生命保険に年間どれくらいのお金を支払っていますか?
自分がどんなプランに加入していて、どれくらい払っているのか分からないという人も少なくありません。
それくらい、生命保険に入るというのは日本人にとって当たり前のことになっています。
でも、もしかしたら。
あなたの生命保険、高すぎかも!
必要のない保険に入るのをやめるだけで、年間の支出をかなり節約できますよ。
そもそも生命保険ってなに?簡単に説明して
生命保険は、大きく分けて2つの役割を持っています。
2つの役割とは、「死亡保険」と「医療保険」。
- 死亡保険は、あなたが死亡したときや、高度障害を患ってしまい、働くことができない状態になった場合に保険金が支払われます。
- 医療保険は、病気になってしまったり入院した場合に、一時金や日額給付金を受け取れます。
加入する保険会社によって、保障される病気やケガの種類は異なります。
自分が加入している保険はどんな状況で保険金を払ってくれて、どのくらい保険金をもらえるのか、確認してみましょう。
その保険、本当に必要?4つの見直しポイント
生命保険は高額の保険料であれば月10万円もする場合もある一方、加入するプランを抑えれば、月4000円程度の掛け金でちゃんとした保障が得られます。
本当にあなたにとって必要な保険のプランになっているのか、確認してみましょう。
誰でもチェックできるのは、以下の4つのポイントです。
- 生命保険の保障内容は本当に必要なプランか
- 先進医療特約に加入していないか
- 貯蓄型の保険に加入していないか
- (オマケ)就業不能保険に加入していないか
詳しく解説していきますね。
生命保険の保障内容は本当に必要なプランか
保険屋さんに提案してもらったとおりのプランで保険に加入した人の場合、保障が手厚すぎる場合があります。
または「一見手厚いのに、病気になってみたら実は役に立たない」という場合もあります。
もしも長期入院することになったら、毎月これくらいのお金は必要ですから!
こんな感じのやり取りがあって保険に加入しているはずです。
さて、上の説明では、保険屋さんは嘘はついていません。
でも、肝心なことも伝えていません。
- 保険料はいくらになるのか。
- 病気が長期化した場合、全額を保険金でまかなう必要があるのか。
- 長期入院が必要なケースはどのくらいの可能性で起きるのか。
- 入院期間中、ずっと保険金がもらえるのか。
そんなお金、払えないよ・・・。
少し高くても、手厚い保険に入っておいた方がいいよね?
そんなにお金がかかることはないよ。
月10万円くらいあれば大丈夫な場合がほとんどだよ
当然ですが、保障の金額が大きければ、その分、毎月支払う保険料も高くなってしまいます。
不必要な補償のためのプランになっているのであれば、保険の見直しをしたほうがいいでしょう。
たとえば、日本には高額医療費という制度があります。
健康保険が使える医療であれば、その月に払う医療費の自己負担は最大でも10万円くらいで済むという制度です。
健康保険の対象外になるのは、入院中の食事代と、差額ベッド代と言われるもの。
差額ベッド代は、個室のベッドを使いたいとか、プライバシーを守れる部屋を利用したいと「自己申告した場合」に必要な費用です。
ちなみに、病院側の都合で個室を使わされた場合などは、差額ベッド代の支払い義務はありません。
他の患者さんとおなじ部屋で問題がなければ、高額な差額ベッド代を心配する必要はないということ。
毎月の支払額は、入院費として最大で10万円くらい+食費3万円くらいの、合計13万円くらいだと考えておけば大丈夫です。
長期入院することになったら、普段の生活費+13万円くらいが毎月必要になるというイメージですね。
そう考えれば、万が一に備えるとしても、日額5000円くらいを保障してくれる保険で十分でしょう。
日額1万円の保障でもちょっと多いくらいなので、日額3万円の入院手当を支給する保険は、基本的にいらないですね。
また、よほどの重い病気でなければ、長期入院で多額のお金が必要になるケースは多くはありません。
最近では、ガンになったとしても、早期に発見できれば日帰り手術で対応してくれる病院も多いです。
とはいえ、生命保険は万が一に備えるためのもの。
もしも「あなたの収入がないと家族が生活できない」のであれば、保険はあったほうが安心です。
受取期間が長いプランになっているといいね。
入院保険は、受け取れる日額はそこまで大きくなくても問題ありません。
むしろ重要なのは、もしも長期入院になった場合に、どのくらいの期間保険金が受け取れるか。
保険のプランによりますが、3か月から半年くらいを保障する場合が多いようです。
でも、長期入院で1年以上入院することになって、3か月分の入院費しか補償されないのでは、全然足りませんよね。
受け取れる日額は少なく、代わりに保障してくれる期間が長い入院保険に加入するとよいでしょう。
先進医療特約に加入していないか
先進医療とは、健康保険の対象にならない、先進技術の医療のことです。
健康保険の対象とならないため、先進技術の医療を受けたい場合は全額が自己負担になります。
先進医療は非常に高額なため、医療費が数百万円という場合もあります。
先進医療特約に加入しておくと、万が一先進医療を受けるときに、給付金をもらうことができます。
これは絶対に使ったほうがいい保険だよね?
でも、先進医療を受ける可能性って、かなり低いよ。
先進医療として認定されている技術は、現時点で87種類。
つまり、この87種類の技術以外であれば、保険が適用されるということです。
先進医療特約を付けたとして、使える場面というのはかなりレアなんです。
そして、先進医療の技術を持っているお医者さんの数も、かなり限られます。
医師が不足している地方の病院では、そもそも先進医療の技術を持っているお医者さんがいない可能性が高い。
加えて、先進医療の技術を持っているお医者さんが少ないということは、先進医療を受けたい人が順番待ちをしているということ。
せっかく先進医療特約を付けても、先進医療を受けられるか分かりません。
どうしても入るなら、ネットで保険の見積もりを取ったり、少しでも安い保険に入ることをオススメします。
貯蓄型の保険に加入していないか
貯蓄型の保険は、99%がぼったくり商品です。
これから貯蓄型保険の加入を検討している場合は、絶対にやめましょう。
まだ加入して間もない人は、ちょっと損はしますが、すぐに解約して掛け捨て保険に切り替えましょう。
貯蓄型保険に入ることがいかに勿体ないか、別の記事で説明しているので参考にしてみてほしいです。
とにかく、貯蓄型保険は意味がないのでやめましょう。
別の記事で、高額な生命保険について見直すべき4つのポイントを紹介しました。 [sitecard subtitle=関連記事 url=https://generalistmouse.com/insurance-takasugi/ tar[…]
(オマケ)就業不能保険に加入していないか
就業不能保険とは、ケガや病気で仕事をすることができなくなった場合に、一定期間、保険金が毎月もらえるという保険です。
万が一、働けなくなったときにそなえて、給料の代わりとして給付金をもらうための保険です。
うつ病や統合失調症などの精神疾患の場合でも保険金を受け取れるため、精神疾患に備えるための保険として加入する人が多いようです。
保険に入らずにその分貯金しといた方が確実に役立つよ。
これまでに見てきた先進医療特約や貯蓄型保険と比べると、入っていて損というほどではないかも。
ただ、支払う保険料が高いのに対して、受け取れる保険金はあまり多くないんですよね。
年間3~5万円くらいの保険料を支払って、万が一のとき受取額は100万円あるかどうか。
それくらいの額なら、仮に働けなくなったとしても、普通に貯金しつつお金を運用しておけば貯まりそう。
就業不能保険に入るくらいなら、保険料として支払うはずの額を投資に回せばいい。
あと、就業不能保険は精神疾患のときにも使えますが、精神疾患として認められない病気の場合は受け取ることができません。
たとえば適応障害は、仕事などのストレスにより就業や日常生活が困難になる病気ですが、就業不能保険の対象外とされる場合が多いです。
身近な病気は保険金給付の対象にならないなど、保険会社が上手いこと儲かるように制度が作られているんです。
最大手のような保険会社には、入る価値のある就業不能保険はありませんでした。
ただし、すべての保険会社の就業不能保険が入る価値がないわけではありません。
補償期間が長くて、支払の対象となる条件が広い保険であれば、入っておいてもいいかもしれません。
まとめ。保険の内容を見直してみませんか?
- 手厚い保険に入る必要はない。最低限の保障だけ備えればOK
- 先進医療特約は99%の人にとっては無駄な保険。使う可能性が低い保険に高いお金をかけるべきではない
- 貯蓄型保険は即刻解約したほうがいいレベルのぼったくり商品。
- 就業不能保険は保険料が高めでもらえる額は少なめ。普通に自分で貯金しておいたほうがいいかも
生命保険というのは「転ばぬ先の杖」です。
杖に高額なお金をかけるよりも、万が一に備えて自分でお金を蓄えておいた方がいいんです。
もしも家計を圧迫するくらいの保険料を支払っていると感じているなら、保険の内容を見直してみましょう。
あなたにとって最適な生命保険を見つけるためには?
では、どんな生命保険のプランに入るのが一番いいのでしょう?
実は、誰にでもピッタリな生命保険のプランというのは存在しません。
あなたの家庭環境や収入、万が一にいくら手元に残したいかなどによって、最適な生命保険のプランは異なるからです。
保険屋に相談したら最後、あなたの不安をあおって高額なプランの加入をおすすめされるだけですよ。
あなたにとって最高の生命保険に入りたいなら、特定の保険会社に雇われていないファイナンシャルプランナー(FP)に相談するのが一番です。
特定の生命保険会社に肩入れしていないFPなら、あなたにとって本当に必要な保険を一緒に考えてくれます。
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