日本人の生命保険加入率は非常に高いことをご存じでしょうか。
日本人の、およそ9割の世帯がなんらかの生命保険に加入しているとされています。
日本人の保険加入率や保険料支払額について、「生命保険文化センター」というところが定期的に調査しています。
生命保険文化センターの調査結果を見て、保険料の参考にしてみましょう。
「生命保険に関する全国実態調査」の結果を見てみよう
今回の記事はすべて、公益財団法人生命保険文化センターの調査結果を参考にしています。
このセンターでは、3年に一度、「生命保険に関する全国実態調査」という調査を行っています。
今回は、一番最近の調査結果である平成30年度の調査結果を参考にします。
日本人の生命保険加入率は?
まず、日本人の生命保険の加入率を見てみましょう。
下の図が、世帯主年齢で分けた保険加入率です。
平成30年の保険加入率は全体で88.7%と、日本人の約9割の人が生命保険に加入しています。
平成24年までは保険加入率が90%を超えていましたから、生命保険の加入率は若干落ちてきたようです。
とはいえ、日本人の9割近くが生命保険に加入しているので、日本人の生命保険好きがうかがえます。
29歳以下の、あんまり生命保険が必要なさそうな若者でも保険加入率は80%近く。
年代に関係なく、みんな生命保険が大好きなんですね。
それだけ、日本人は心配性で安定志向ということかもしれません。
ちなみに65歳以降は生命保険の加入率が低いようにも見えますが、病気にかかって保険更新ができなくなった場合もあるため、意図的に解約したわけではないケースがほとんどだと考えられます。
払っている保険料の平均額は?
今度は、世代別の生命保険料の支払額の平均を見てみましょう。
なんと世帯の年間支払保険料の平均額は、38.2万円。
もちろん一人分ではなく世帯全員の合計額の平均ですから、一人当たりの保険料はもっと安いです。
この調査の一世帯あたりの保険加入件数は、3.9件。
基本的に一人一件の保険加入と考えると、年間10万円くらいが一人当たりの保険料支払額の平均ということになります。
ちなみに、29歳以下の一世帯当たり保険加入件数は3.2件。
平均世帯保険料が23.3万円だから、一人当たり7.2万円くらいの保険料。平均よりはかなり安いですね。
若いうちは疾病リスクも少ないので、このくらいの金額が平均です。月額だと6000円くらいです。
まとめ。
- 若い人も保険には結構入っている
- 若いうちはそこまで高額な保険には入る必要なし。月6000円くらいが目安か?
生命保険は高ければ良いとか、安ければ悪いというものではなく、あなたのライフプランに合わせた保障内容と保険料の設定が大切です。
若いうちの疾病リスクは高くはないので、万が一のときに困らない程度の保険だけ備えておけばよいのではないでしょうか。
生命保険は手厚い保障内容を求めるとどうしても高くなります。
たとえば先進医療特約や精神疾患の際の保障特約などは、いろいろな保険会社でサポートしている内容ですが、本当に必要な人はごくわずかです。
冷静に考えると全然必要ないくらい過剰な保障内容になっている場合もあるので、本当に必要かどうか、保険の内容を確認してみてはいかがでしょう。
(出典:公益財団法人生命保険文化センター「平成30年度 生命保険に関する全国実態調査(平成30年12月発行)」