エクセルでエラーを無視して集計したいなら、AGGREGATE関数を使おう

エクセルを使っていると、エラーが出ることはよくありますよね。

エラーが出る場合は0を表示させるとか、エラーを解消する方法もあります。
でも、後からエラーが出ている場所を見つけやすいように、あえてエラーを残しておく場合もありますよね。

しかし、エラーが発生していると、SUM関数やAVERAGE関数などで集計を上手く行うことができません。

エラーを残したまま、集計作業を行いたい場合は、AGGREGATE関数を覚えておくと便利!
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エラーが出ている範囲をSUM関数で集計すると、合計値もエラーになる

SUM関数は、選択された範囲の数値をすべて集計します。

選択された範囲にエラー値が出ていると、SUM関数の集計結果もエラーになってしまいます。

ちなみに、SUM関数の範囲に数字やエラー以外の文字列があっても、エラーは表示されません。
エラーが出ていると、エクセルは「エラー」という数字と認識してしまうため、SUM関数などの集計対象になってしまうんですね。

 

エラーを無視して集計作業を行いたいなら、AGGREGATE関数が便利

AGGREGATE関数を使えばエラー値を無視して集計することができます。

ちなみに、AGGREGATEとは英語で「総計」とか「集計」、「集合」のような意味があります。(マメ知識)

SUM関数やAVERAGE関数と比べると、ひと手間かかる関数なので、関数の使い方を解説します。

AGGREGATE関数の使い方(合計を出したい場合の例)

合計を表示したいセルを選択した状態で、「=AGGREGATE」と入力します。

途中まで入力すれば、関数の候補にAGGREGATE関数が表示されるので、選択してください。

AGGREGATE関数ではSUM関数のように合計を表示するだけでなく、AVERAGE関数のように平均を表示したり、PRODUCT関数のように選択範囲の数字を掛け算した場合の結果を表示することもできます。

今回は、SUM関数の代用なので、まずは「9」を入力します。

AGGREGATE関数では、集計する際に無視するものを任意で選ぶことができます。

実務で使うのはほとんど「3 非表示の行、エラー値、入れ子になっているSUBTOTAL関数及びAGGREGATE関数を無視します」を選択するパターンだと思います。

とりあえずエラーが出ている範囲を無視して集計できればよいので、「3」を選択します。

あとは集計したい範囲をSUM関数と同じ要領で選択してあげれば、選択した範囲のうちエラーを無視した合計値が表示されます。

 

AGGREGATE関数の注意点

便利なAGGREGATE関数ですが、注意すべき点が2つあります。

1つ目は、エラーがあっても気づきにくくなることです。
膨大な量の計算をする場合、集計結果が正常な数字だと、集計範囲にエラーが残っていても気づきにくくなります。
重大な計算ミスが生じないように、エラーチェックはしっかりと行いましょう。

2つ目は、エクセルに不慣れな人だとAGGREGATE関数が分からないことです。
あなたが使いこなせても、あなたが業務を引き継ぐ相手が関数を理解できるかは分かりません。
とはいえ、そこまで複雑な関数ではありませんけどね。

また、AGGREGATE関数はExcel2010から追加された関数なので、Excel2010より前の知識から更新されていない人に説明するのは、少し面倒かもしれません。

 

使い方を覚えてしまえばすごく便利な関数なので、ぜひ覚えて使ってみてください。