こんにちは、定時帰宅サラリーマンのひろはらです。
私は夫婦共働き世帯なので、奥さんよりも先に帰宅することも少なくありません。
我が家は「先に帰ってきたほうがご飯の支度をする」というルールなので、週の半分くらいは私が料理をします。
我が家は「先に帰ってきたほうがご飯の支度をする」というルールなので、週の半分くらいは私が料理をします。
手の込んだ料理を作ることもありますが、作るのが面倒なとき、ついつい作ってしまうのが、カレー。
具材を切る手間こそかかりますが、誰が作ってもそこそこ美味しく出来上がるので助かります。
また、具材やスパイスなど、アレンジする余地が幅広いのも素敵ですね。
また、具材やスパイスなど、アレンジする余地が幅広いのも素敵ですね。
さて、あなたは「最高のカレー」ってどんなものだと思いますか?
別にお料理テクニックの話も、哲学的な話もするつもりはありませんので、ご安心を。笑
今日は、「最高のカレーの作り方とビジネス思考」について考えます。

この記事を読むと、顧客ターゲットを明確にする大切さが分かります!
目次
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最高のカレーってどんなもの?
最高のカレーを作って、わが社に利益をもたらしてください。
こういわれたら、あなたならどうするでしょうか。
無農薬野菜や高級和牛など、高級な食材を用意する?
本場のスパイスを揃えて、本格派カレーで勝負する?
一流のシェフにカレー作りの監修をしてもらう?

どれも美味しいカレーの要素としては間違いではないけど、「最高」といえるでしょうか。
そもそも、「最高」ってなんなんでしょう?
最高のカレーの定義はターゲットによって変わる。
本場のスパイスを使った、辛口だけど素材の味が芳醇で薫り高い、ラグジュアリーなカレーは最高でしょうか。
本格派のカレーが好きな人にとっては美味しいと感じる一方、小さいお子様には刺激が強すぎるかも。
逆に、子ども受けバッチリの甘口カレーを作ったら、お子様にとっては最高だけど大人にとっては、ちょっと物足りないでしょう。
このように、食べる人によって最高のカレーの定義は変わります。
一流のシェフが監修して作り上げた、一食あたり1,000円の高級レトルトカレーは、最高でしょうか。
家でも気軽に食べられるレトルトカレー、我が家でも重宝しています。
味は超一流かもしれませんが、1Kのアパートで食べる高級レトルトカレーよりも、夜景の素敵なレストランで食べる味はそこそこの1,000円カレーのほうがロマンチックですよね。
カレーを食べるシチュエーションによっても、評価は変わってきます。
1杯100円の超格安で、でも栄養満点な具だくさんカレーだったら最高でしょうか。
多くの人にとっては魅力的ですが、お金持ちからすれば怪しすぎて、見向きもされないでしょう。
安ければよいとか高ければよいわけではなく、価格設定もターゲットによって変える必要があります。

このように、「最高」のカレーを作ろうと思っても、ターゲットとする客層、提供する環境などによって、求められるものは変わってきます。
なので、「誰にとって最高のものを作りたいのか?」を明確にしないと、「最高のカレー」を作ることはできないんです。
逆にいえば、ターゲットさえ明確にすれば、高級じゃなくても「最高」になり得るのです。
- 大学生向けの激安カレーとして「最高」を目指すのか。
- 億万長者が愛する超高級カレーとして「最高」を目指すのか。
- プロポーズする日に提供するカレーとして「最高」を目指すのか。
最高のカレーとは、カレーの味だけではなく、食べる時間、食べる場所、シチュエーションによって千差万別です。
権威付けされるだけで「最高」の商品になる
ターゲットを決めなくても、爆発的に売れるカレーもあります。
これは実際にあったお話です。
かつて、愛知県にある遊園地「日本モンキーパーク」で、とあるカレーが大きな売り上げを叩き出しました。

でも、食べた人に味の感想を聞くと、美味しい普通のカレーだというのです。
それなのに、お客さんは皆、「これは最高のカレーだ」と満足している。
なぜでしょうか?
お値段が格安だったのでしょうか。
違います。そのカレーは一杯で900円。
遊園地価格とはいえ、カレーに出すお金としては安くはありませんね。
遊園地価格とはいえ、カレーに出すお金としては安くはありませんね。
遊園地ということは、アトラクションに乗っているときに提供されるとか、特別な環境でしか食べられないカレーだったのでしょうか。
違います。いたって普通のレストランで提供されていました。
クセになる、また食べたいと思わせるようなお薬でも入っていたのでしょうか。
もちろん違います。一般家庭で揃えられる素材だけで作られたカレーでした。
そのカレーの売り文句は、このようなものでした。
メジャーリーガーのイチローが、毎週食べていたカレー
「最高」と誰もが認める人が愛した商品であれば、誰もが「この商品は最高に違いない」と思うのです。
絶対的な価値がなくても、権威付けされるだけで、売れる商品になるという事例ですね。
実際、世の中の高級ブランド品は、ブランドのロゴがついているだけで、商品の質をファストファッションと比べても、そこまで飛躍的に優れているわけではありません。
とにかく権威こそが価値を決めるのです。
「最高」は一つじゃない。マーケティングなどいろいろな業種でも言えること
最高の商品を作るために必要なものは、超一流の知識や技術ではありません。
「ターゲットとなる顧客に、その商品を最高だと感じてもらうこと」が最も大切なんです。
これはインターネットビジネスなんかでも言えることですね。
年収1億円のインターネットビジネスの権威が語るビジネスセミナーは、すでにある程度の成果を収めていて、ステップアップしたい人にとっては「最高」かもしれません。
でも、まだ1円も稼いだことがない素人からしたら、「なんかよく分からんけど凄いぞ」とは思うでしょうが、「最高」とは言いがたいでしょう。
ド素人からすると、「インターネットビジネスで年収10万円くらいの人がマンツーマンで教えてくれる、ツイッターの始め方、ドメインの取得やワードプレスの設定、1記事目の書き方セミナー」は「最高のセミナー」かもしれません。
見込み客はプロフェッショナルな人たちなのか、駆け出しの人たちなのか。
ターゲットを明確に絞って、ターゲットにだけ刺さるものを届けることが大切です。
ターゲットを明確に絞って、ターゲットにだけ刺さるものを届けることが大切です。
ターゲット以外にとっては無価値な商品でもいいんです。その人はあなたにとっての見込み客でもなんでもないんだから。
誰にとっても最高のものを作ろうと思うと、絶対に挫折します。
だって、「誰にとっても最高」なんてものはどこにもないんです。

まとめ。
- 誰をターゲットにして商品を提供したいのか。
- そのターゲットが求めているものは何か。
- そのターゲットが商品を求める理由(権威付け)は明確か。
ここを明確にすることができれば、ビジネスは成り立つ。
ネットビジネスに限らず、飲食業でも、ファッション業界でも、行政サービスであってもです。
ネットビジネスに限らず、飲食業でも、ファッション業界でも、行政サービスであってもです。
よい商品さえ作れば売れる、という時代は終わりました。
刺さる商品を作るために、ターゲットを明確にしましょう。
参考文献:寺澤伸洋『40歳でGAFAの部長に転職した僕が20代で学んだ思考法』
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