エクセルを使っているとき、フィルターをかけて表示されている行にだけ通し番号を振りたいと思うことってありませんか?
たとえば下図のように、C列の性別が男の人にだけ通し番号を振りたい、というとき。
フィルターをかけていなければ、オートフィルを活用すれば簡単に通し番号が作れますが、フィルターがかかっていると、オートフィルでは通し番号が作れません。
1行ずつ手入力していくのは結構面倒なのでやりたくないですよね。
でも、大丈夫。手間をかけずにフィルターで見えているセルにだけ連番をつける方法がちゃんとあります。
今回は、フィルター状態で表示されているセルにだけ連番を振る、簡単な方法を2つご紹介します。
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1 COUNTA関数を使って通し番号を作る(COUNT関数でもOK)
ひとつめの方法は、COUNTA関数を使う方法です。
まずは、フィルターをかけた状態で、使っていない適当な列に何かを入力します。
ここでは、使っていないM列の表示されているセルに「1」と入力しています。
そうしたら、通し番号を振りたい列の、上から数えて2つめのセルに、COUNTA関数を入力します。
COUNTA(さっき入力した列の最初のセル:2番目のセル)となるように入力して、最初のセルだけ$M$6のように、絶対参照にしておきましょう。
絶対参照にしてあるセル番地は、別のセルに数式をコピーしても動かなくなります。
次に、いま入力したセルのひとつ上のセルに、数式をコピーします。
COUNTA関数の始点となるセルを絶対参照としているので、終点のセルだけが移動しています。
最後に、通し番号を振りたい列の最終行までオートフィルで数式をコピーします。
セルの右下にカーソルを合わせると「十」の形に切り替わるので、その状態でクリックして一番下のセルまでドラッグしましょう。
通し番号の完成です!
COUNTA関数によって、M列の起点となる行から終点の行までの間に「1」が入力されている数が表示されています。
フィルターを解除しても通し番号は固定されて動きません。
ただし、数式を入力したままだと、誤ってM列のデータを消してしまったり、追加でM列に入力してしまったときに通し番号がズレてしまいます。
なるべく、通し番号を入力したら数式ではなく値入力に変換しておくほうが事務ミス防止になるでしょう。
ちなみに、COUNTA関数は、なんでもいいので入力されているセルの数を数える関数ですが、数字が入っているセルの数だけを数えるCOUNT関数でも代用可能です。
COUNT関数を使う場合、ここでM列に「1」と入力したように、ダミーとして入力しておくのは必ず数字にしておく必要があります。
「○」などの記号や文字は使わないように注意してください。
2 連続データの作成を使って通し番号を作る
こちらはCOUNTA関数を使う方法より少しだけ手順が複雑な方法です。
今度は、性別が「女」のデータに通し番号を振ってみましょう。
今度は、性別が「女」のデータに通し番号を振ってみましょう。
まずは、通し番号を振りたい範囲のうち、一番上のセルに「1」を入力します。
次に、「1」と入力したセルから、通し番号を振りたい範囲の一番下のセルまでをドラッグして選択状態(セルの色が少し濃くなっている状態)にします。
この状態で、キーボードの上のほうにある[F5]キーを押すと、下のような画面が表示されるので、画面左下の「セル選択」をクリックします。
選択オプション画面が表示されるので、「可視セル」を選択した状態で[OK]をクリックします。
この状態でフィルターを解除します。
下図の赤丸内の「クリア」をクリックしましょう。
今度は、エクセル画面上部の[ホーム]タブから、画面右側にある下矢印マークのボタンを押し、「連続データの作成」をクリックします。
表示された下の画面で、範囲を「列」、種類を「加算」、増分値を「1」にしてOKをクリックします。
通し番号が入力されました!
まとめ
「連続データの作成」の機能を使う場合、手順が多くて少し複雑な作業が必要です。
慣れないと手順を誤ってうまく連番を作れないかもしれません。
わたしもよく手順を忘れてしまい、何度も調べ直していました・・・。
COUNTA関数を使う手順のほうが、手順がシンプルで便利かと思います。
なるべく、COUNTA関数を使った連番入力の方法をおすすめします。